皆さま、こんにちは。
「岡山矯正歯科」院長の田川 淳平です。
当院はアライナー矯正(マウスピース矯正)を得意としていて、当院での治療を求めて岡山市からのみで無く、岡山県中から患者さんが来院されています。
ただ、皆さまの中には、アライナー(マウスピース)による矯正治療を受けたいと思いネット検索をした際に、
「アライナー矯正(マウスピース矯正)治療はうまく治らない。」
「抜歯が必要な矯正治療の場合にはアライナー(マウスピース)では治らない。」
という文言を目にした方もおられると思います。
では、アライナー矯正(マウスピース矯正)は本当のところ、どうなのか?と言うことを今日はお話させて頂きます。
- アライナー矯正(マウスピース矯正)とは?
- 学会からのアライナー矯正(マウスピース矯正)への注意喚起
- 実際どうなのアライナー矯正(マウスピース矯正)?
1.アライナー矯正(マウスピース矯正)とは?
取り外しが可能なマウスピースを用いて行う矯正治療の方法です。
現在のお口の状態を口腔内スキャナーと言う機械を使って撮影し、コンピューター上で矯正治療の治療計画を作成し、その計画に合わせてマウスピースを作成していきます。
この作成過程の中で治療計画作成が最も重要であり、ワイヤーを含む矯正治療の知識が無ければ患者さんの歯並びが治るマウスピースを作成することができません。
このため、アライナー矯正は日本矯正歯科学会の認定医を持つ矯正歯科医による治療を受けるのが安心です(日本矯正歯科学会の認定医については、コチラの記事をどうぞ。)。
医院で新しいマウスピースの適合を確認してもらいながら治療を進めるために、数か月に一度の定期的な通院が必要です(ワイヤー矯正と比較して来院は頻繫ではありません)
2.学会からのアライナー矯正(マウスピース矯正)への注意喚起
皆さまの中にはアライナー(マウスピース)では上手く治らないという話を耳にしたことがある方もおられるかもしれません。
まずはこの背景をご説明します。
ワイヤーの矯正治療と比較して、アライナー矯正は歯医者さんが行う手技は複雑ではありません。
私のような矯正治療の専門家からすればワイヤー矯正での手技は難しいものでは無く、矯正歯科医はまずはワイヤー矯正から学んでいくため、ワイヤー矯正をできない、苦手とする矯正歯科医は存在しません。
しかしながら、むし歯治療などの一般的な歯科治療を主にしていらっしゃる歯科医の先生は、ワイヤーと付けたり、ワイヤーを曲げたりといったワイヤー矯正の手技を難しいと思うそうです。
そして、アライナー矯正はワイヤーを使用しないため、そのワイヤーを付けたり、ワイヤーを曲げたりといった手技が必要ありません。
そういった手技的な面から「ワイヤー矯正はできないけど、アライナー矯正ならできるかも」という歯科医の先生が昨今たくさん矯正治療の介入してきているのが現状です。
では本当にアライナー矯正は簡単なのでしょうか?
たしかに手技としてはアライナー矯正は簡単ですが、私のような矯正治療の専門家たちはむしろアライナー矯正の方が難しいことを知っています。
それは、アライナー矯正で上手く治療するためにはワイヤー矯正での知識が必要であり、その知識が無い歯科医が作ったアライナー(マウスピース)では上手く治らないことを知っているからです。
このように難しいアライナー矯正(マウスピース矯正)を、ワイヤー矯正の知識も無い歯科医が行うことによって、「嚙めなくなった」、「治療開始前よりも悪くなった」という患者さんが増えています。
その状況を受けて、日本矯正歯科学会は「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解」というポジションステートメント(学会としての意見)を出しています。
このポジションステートメントを要約すると、「アライナー矯正は専門的な知識を持つ歯科医にやってもらいましょう」、「アライナー矯正は簡単な症例のみ治療できます」と書いています。
また、日本成人矯正歯科学会も同様に、「マウスピース型矯正装置による治療に関する見解及び考え方(ポジションステートメント)」を出していて、
「矯正治療のトレーニングを受けていない歯科医によるアライナー矯正はによりトラブルが起きているため、アライナー矯正治療は矯正治療を専門に行っている、学会の認定医により治療してもらいましょう」、
「アライナー矯正は簡単な症例のみ治療できます」と書いています。
学会からは上記のような注意喚起が出ているのが現状で、これを見た患者さんは不安に思うでしょう。
3.実際どうなのアライナー矯正(マウスピース矯正)?
ご説明したような学会からの注意喚起を見ると、患者さんは不安に思います。
「私の歯並びはかなりガタガタだからアライナー(マウスピース)では無理かも」
「私の咬み合わせのズレは大きいからアライナー(マウスピース)ではできないですよね?」
そう思ってしまう患者さんが出てきても不思議では無いと思います。
ただ、この注意喚起は不幸な患者さんをなるべく生み出さないための措置だと私は考えます。
「アライナー(マウスピース)矯正は日本矯正歯科学会の認定医の歯科医にやってもらいましょう」とだけ注意喚起しても、日本矯正歯科学会の認定医でもワイヤー矯正はできるけどアライナー(マウスピース)矯正はイマイチという歯科医も実際に存在します。
そのために、学会はアライナー(マウスピース)矯正では簡単な治療のみと予防線を張っているのですが、実際にはアライナー矯正が得意な私のような矯正歯科医からすれば、アライナー矯正で難しい患者さんの治療をすることもできると考えています。
ではどのようにアライナー(マウスピース)矯正が上手な歯科医を見つけるか?
これはかなり難しい問題ですが、まずは学会も注意喚起するように【日本矯正歯科学会の認定医】から探しましょう。
以前のブログでも書いたように当院の院長と副院長はどちらも認定医です。
そして、お時間は掛かってしまいますが実際に矯正の初診カウンセリングを受けてみてください。
そこで、アライナー(マウスピース)矯正による症例(実際の治療経過の写真など)を見せてくれるように伝えてみてください。
これである程度は見分けることができると思います。
岡山矯正歯科では、初診カウンセリングのご予約を随時受け付けております。
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この記事を読んだ方が、より良い矯正治療を受けられることを願っています。
今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。