皆さま、こんにちは。
「岡山矯正歯科」院長の田川 淳平です。
2024年4月29日は祝日のため休診日でしたが、私はセミナー(歯医者さんの勉強会)を受講するために大阪まで行って来ました。
岡山県岡山市から大阪までなので、ちょっと遠出でした。
私は矯正治療の専門家で、日々患者さんの歯並びや咬み合わせの治療に精進しています。
一般的に矯正治療中の患者さんの中には、ごく稀にアゴの関節に不調がある「顎関節症」を発症することがありますが、2002年のアメリカの論文では、歯科矯正治療が顎関節症の有病率を増加させることを示すとは言えない、との発表がされています。
幸いなことに私のこれまでの経験では、私が手掛けた矯正治療中の患者さんで顎関節症になられた方はおられません。
では、矯正治療と顎関節症は全く関係無いのでしょうか?
もちろん、矯正治療を受けていなくても顎関節症になる方はおられるため、矯正治療が原因かどうかは分かりません。
ただ、矯正治療中は咬み合わせを変える治療です。
このため、アゴの関節にも幾分かの変化がある可能性もあると考えます。
しかしながら、現代医療、現代医学はエビデンスと言って、論文などの確固たる証拠に基づいた治療が求めれるため、私は顎関節症についての勉強を正直言って後回しにしてきました。
そんな中、同じ矯正歯科医でアゴの関節に大変詳しい先生がセミナー(歯医者さんの勉強会)を開くと聞いて、この度、大阪まで勉強に行って来ました。
このセミナーでは、
- アゴの動きを理解した、より良い矯正治療の方法
- 患者さんのアゴの動きを基にした顎関節症の診断
- 軽度の顎関節症の治療とリハビリテーション
を学べ、大変有意義でした。
今日からの治療に早速活かしていき、矯正治療中の患者さんが顎関節症で悩む可能性を少しでも小さくしていきたいと考えています。
この記事を読んだ方が、より良い矯正治療を受けられることを願っています。
今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。