初回カウンセリングとは WEB予約 086-253-7755
NON EXTRACTION

抜歯せずに矯正したい

悩み別・希望別

矯正治療をしたいけれど、
「歯は抜きたくない」
「抜歯しないと、本当に治せないの?」
と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

抜歯・非抜歯の判断は、アーチレングスディスクレパンシー、軟組織の形態、口唇閉鎖不全、治療期間、抜歯の負担などを多角的に考慮して決まります。日本矯正歯科学会の標準治療指針でも、こうした要素を踏まえて判断する考え方が示されています。

当院では、患者さんと十分にコミュニケーションを取りながら、
「どこまで歯並びを整えたいのか」
「口元の印象まで改善したいのか」
「非抜歯で進められる可能性があるのか」
を丁寧にすり合わせます。

そのうえで、医学的に無理のない範囲で、非抜歯で進められる可能性があるかどうか、どのような方法が適しているかを治療計画の中でご提案します。

GOAL
抜歯せずに矯正できるかは、
まず治療ゴールで決まります

非抜歯にできるかどうかは、単に「歯を抜きたくない」という希望だけでは決まりません。まず大切なのは、どこまで治したいのかを明確にすることです。

歯並びの見た目を中心に整えたいのか、口元の突出感まで改善したいのか、かみ合わせまでしっかり整えたいのかによって、必要な歯の移動量や治療計画は変わります。抜歯・非抜歯の判断でも、学会は歯並びだけでなく、軟組織の形態や口唇閉鎖不全、治療期間などを含めて多角的に検討するとしています。
たとえば、前歯の軽いガタつきやすき間を整えることが主な目的であれば、非抜歯で進められる可能性があるかもしれません。
一方で、口元の突出感まで改善したい場合、非抜歯が治療ゴールに合わないこともあります。

だからこそ当院では、「抜歯しないこと」そのものを優先するのではなく、治療後にどのような状態を目指すのかを一緒に整理したうえで、治療方針を考えます。

AVOID EXTRACTION
抜歯せずに矯正するためには?

非抜歯で進められる可能性がある場合、歯を並べるためのスペースをどう作るか、どの歯をどこまで動かすかを慎重に設計します。
日本矯正歯科学会の上顎前突ガイドラインでも、非抜歯で治療を行う手段として、歯列の拡大や大臼歯の遠心移動などが挙げられています。

1
歯列の拡大

歯列を広げることで、歯を並べるためのスペースを確保できる場合があります。
ただし、拡大には限界があります。学会は、叢生の解消だけを目的に過度な上顎歯列の拡大を行うことは不適切であり、下顎でも一定以上の側方拡大や前歯の唇側傾斜は安定しにくいとしています。歯列の狭窄が明らかでないのに、非抜歯を目的として無理に広げることは適切ではない、という考え方です。

2
大臼歯の遠心移動

奥歯を後ろへ動かして、前歯部にスペースを作る方法です。
上顎前突ガイドラインでは、非抜歯治療の手段のひとつとして挙げられています。ただし、誰にでも適応できる方法ではなく、顎の形や奥行き、長期的な安定性まで含めて慎重に考える必要があります。

3
IPRでスペースを確保する

IPRは、歯と歯の間をわずかに調整して、歯を並べるためのスペースを作る方法です。
学会は、歯の大きさと顎の大きさのズレがそれほど大きくない場合には有効としています。一方で、抜歯が考慮されるほどスペース不足が大きい場合に、IPRだけで対応するのは適切ではないとしています。

RISK
非抜歯にこだわりすぎることで
起きるリスク

非抜歯で進めること自体が悪いわけではありません。
ただし、「抜歯しないこと」だけを優先してしまうと、治療ゴールとのズレが起こることがあります。

1

口元が前に出ることがある

歯を並べるスペースが足りないまま非抜歯で進めると、前歯を前方に並べる形になり、口元が前に出た印象になることがあります。
とくに、口元の突出感まで改善したい場合は、非抜歯が治療ゴールと合わないこともあります。抜歯・非抜歯の判断で、学会が軟組織の形態や口唇閉鎖不全を重視しているのもこのためです。

2

歯を支える骨の範囲を超えることがある

過度に歯列を広げたり、前歯を唇側へ傾けたりすると、歯を支える骨の範囲を超えてしまうことがあります。
学会も、過度な拡大や前歯の唇側傾斜には限界があり、安定しにくいとしています。非抜歯で進められるかどうかは、歯を支える骨の状態も含めて判断することが大切です。

3

治療後に後悔が残ることがある

非抜歯という希望だけで治療方針を決めてしまうと、治療後に
「歯は抜かなかったけれど、思っていた口元にならなかった」
と感じることがあります。
治療の結果を受け止めるのは患者さんご自身です。だからこそ、当院では、非抜歯で進めた場合に期待できることだけでなく、難しいことや起こりうる不利益まで丁寧にご説明します。

TREATMENT PLANNING
抜歯・非抜歯は
どうやって決めるのか

抜歯・非抜歯の判断では、歯並びの見た目だけでなく、次のような点を確認します。

  • 歯の大きさと顎の大きさのバランス

  • 口元の突出感や口唇閉鎖不全の有無

  • 前歯をどこに並べる必要があるか

  • 歯を支える骨の範囲

  • 非抜歯で無理なくスペースを作れるか

  • 治療後の安定性や機能面

日本矯正歯科学会も、抜歯あるいは非抜歯の適用は、頭部エックス線規格写真や口腔模型などを用いて、歯の大きさと顎の大きさの不調和、軟組織の形態、口唇閉鎖不全、治療期間、抜歯の負担などを多角的に考慮して決定するとしています。
つまり、抜歯しないことそのものが目的ではなく、治療後にどのような歯並び・口元・かみ合わせを目指すのかを明確にし、その治療ゴールに対して医学的に無理のない方法を選ぶことが大切です。
治療後に「抜歯しなかったこと」だけが残るのではなく、歯並び・口元・かみ合わせを含めて納得できる結果だったと思っていただけることを、当院は大切にしています。