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医療コラム
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2025.05.17

【矯正治療に不安を感じたら読むべき!セカンドオピニオンの正しい受け方】


こんにちは、岡山矯正歯科の院長 田川 淳平です。

矯正治療を始めてみたものの、「本当にこの治療で合っているのだろうか…」「なぜこの装置を使うのか、納得できていない」「抜歯したけれど、他の方法もあったのでは?」と不安を感じている方はいらっしゃいませんか?

矯正治療は見た目を整えるだけではなく、噛み合わせや口腔機能にも関わる重要な医療行為です。

しかし、矯正治療の期間が長く、装置や方針にも多くの選択肢があるため、途中で「このままで本当に良いのか?」と疑問が湧くことは自然なことです。

実際に当院にも、「現在通っている医院で抜歯をしたものの、なぜ必要だったのか説明が少なかった」「歯の動きに違和感があるのに、対応されない」「治療が思ったより長引いていて不安」などの理由で、治療中にセカンドオピニオンを求めて来院される患者さんが増えています。

“セカンドオピニオン”とは、今現在治療を受けている歯科医院とは別の矯正歯科医師に、「治療の妥当性」や「代替の方法」について意見を聞くことです。

決して「主治医を疑う」ことではなく、納得して矯正治療を継続するための選択肢の一つです。

この記事では、すでに矯正治療を始めているけれど不安を抱えている患者さんに向けて、「セカンドオピニオンとは何か」「なぜ受けるべきなのか」「どのように受けるのか」といったポイントを、実際の相談例も交えてわかりやすく解説していきます。

一度立ち止まって、治療の方向性を見直したいという方にとって、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

今回はセカンドオピニオンの正しい受け方についてのお話です。
今回はセカンドオピニオンの正しい受け方についてのお話です。
  1. セカンドオピニオンとは何か?矯正治療における意味
  2. どうしてセカンドオピニオンが必要なの?よくある不安と相談例
  3. セカンドオピニオンを受けるベストなタイミングとは
  4. セカンドオピニオンを受ける際の具体的な流れと準備
  5. 矯正治療の選択肢が増える?セカンドオピニオンで得られること
  6. セカンドオピニオンを伝える時のマナーと注意点
  7. セカンドオピニオンでよくあるQ&A
  8. 岡山矯正歯科でのセカンドオピニオン対応について
  9. まとめ

1. セカンドオピニオンとは何か?矯正治療における意味

セカンドオピニオンとは、現在進行中の治療に対して他の専門医から意見を聞く行為です。

矯正治療においては、装置の種類、歯の移動方針、抜歯の必要性、治療期間の妥当性などについて、今通っている矯正歯科医院以外の矯正医に「別の視点からの意見を求める」ことを意味します。

特に矯正治療は、数か月から数年という長期にわたる治療であり、治療開始後に不安や疑問が生まれるケースは少なくありません。

たとえば以下のような悩みが多く見られます:

  • 「抜歯されたが、なぜ必要だったのか説明が不足していた」
  • 「計画よりも歯の動きが遅れている気がするが、対応がない」
  • 「マウスピース矯正を選んだけれど、効果が出ていないようで心配」
  • 「治療内容を変えたいが、現在のクリニックで相談しづらい」

これらの不安や違和感を持ちつつも、「今さら他の矯正歯科医院に相談してもいいのか…」とためらう方も少なくありません。

しかし、セカンドオピニオンは、矯正治療をより良い方向に進めるための正当な手段です。

大切なのは、「今の治療が正しいのか」を再確認することだけでなく、「他にもっと合った治療法はないか」「今後の方針は自分にとって納得できるか」を冷静に見つめ直すことです。

また、矯正治療は矯正歯科医院によって方針が大きく異なることもあります。

たとえば、同じ症状であったとしても、ある医院では「ワイヤー矯正+抜歯」が提案され、別の医院では「非抜歯+マウスピース矯正」で対応可能とされる場合もあります。

なお、セカンドオピニオンは治療の中断や医院の乗り換えを前提としたものではなく、「今の治療を見直すための相談」にすぎません。

主治医に不満があるわけでなくても、「一度他の意見も聞いてみたい」と感じたなら、それはセカンドオピニオンを受ける立派な理由です。

治療の進行状況に不安がある方、もっと納得して続けたいと考えている方は、遠慮せずにセカンドオピニオンを活用してみてください。

セカンドオピニオンとは、現在進行中の治療に対して他の専門医から意見を聞く行為です。
セカンドオピニオンとは、現在進行中の治療に対して他の専門医から意見を聞く行為です。

2. どうしてセカンドオピニオンが必要なの?よくある不安と相談例

矯正治療を受けている患者さんの中には、「このまま治療を続けていいのだろうか…」という不安を抱えながらも、誰にも相談できずに我慢してしまっている方が少なくありません。

長期にわたる矯正治療の中で、些細な不満や疑問が積み重なり、それが大きなストレスにつながってしまうこともあります。

セカンドオピニオンが必要になる背景には、主に次のようなケースがあります。

2-1. 治療計画に対する納得感がない

「矯正治療開始時に詳しい説明がなかった」「途中で治療計画が変更されたのに説明が不十分」といったケースでは、患者さん側が矯正治療の全体像を理解しきれず、不安に感じるのは当然です。

たとえば、「なぜ抜歯をしたのか分からない」「予定より治療期間が延びているが説明がない」といった場合、患者さん自身が情報不足のまま治療を進めてしまっていることもあります。

2-2. 矯正装置の選択が本当に合っているのか不安

マウスピース矯正を選択したものの、「思ったより歯が動いていないように感じる」「装置が浮く・合わない」といった声をよく聞きます。

一方でワイヤー矯正を受けている方からは、「装置がたびたび外れてしまい、治療が進まない」「唇や頬の粘膜に装置が擦れて切れてしまう」などの相談が多く寄せられます。

これらの悩みは、装置の適合性や使用指導の仕方に原因があることもあり、他院の意見を聞くことで解決策が見つかる場合があります。

2-3. 治療の進み具合に疑問がある

「最初に聞いていた予定と違う」「半年経ってもあまり変化が見られない」といったケースでは、治療の進行状況に対する説明や対応が不足している可能性があります。

また、治療計画が曖昧だったり、進行状況のチェックが行われていなかったりする場合、治療の質自体に問題がある可能性も否定できません。

2-4. 主治医との相性が合わない・相談しにくい

矯正歯科医師との信頼関係が築けていないと、些細な不安も質問しづらくなり、「とりあえず言われた通りに進めるしかない」と感じてしまいがちです。

しかし、矯正治療は長期間にわたる関係性が求められるため、信頼できる矯正歯科医師との良好なコミュニケーションは非常に重要です。

実際に、当院にも以下のようなセカンドオピニオンの相談が寄せられています。

  • 「抜歯したのに、前歯の出っ張りがあまり改善していない気がする」
  • 「下顎が後退しているといわれたけど、治療内容に疑問がある」
  • 「インビザラインで治療しているが、マウスピースが全然合っていない」
  • 「顎がずれてきたような気がしているのに、通院先では問題ないと言われた」
  • 「ワイヤー矯正をしているが、歯茎が腫れて治療を続けるのが不安」

このような不安に対して、第三者の意見を取り入れることで、治療の再確認や軌道修正が可能になることがあります。

治療を継続すること自体がストレスになってしまう前に、セカンドオピニオンを受けて現状を客観的に見直すことが、安心への第一歩になります。

セカンドオピニオンが必要な理由と、よくある不安と相談例を参考にしてみてください。
セカンドオピニオンが必要な理由と、よくある不安と相談例を参考にしてみてください。

3. セカンドオピニオンを受けるベストなタイミングとは

矯正治療中に不安や疑問が生じた際、「今さら相談しても遅いのでは?」と悩む方もいらっしゃいます。

しかし、セカンドオピニオンは**「今の段階で自分に必要かどうか」を判断基準にすれば良い**もので、受けるタイミングに「遅すぎる」ということはありません。

以下のような具体的なタイミングでの相談が特に効果的です。

3-1. 抜歯後の治療方針に疑問を感じたとき

「すでに抜歯して治療が始まっているが、効果が出ていない」「抜歯後のスペースがうまく閉じていない気がする」と感じたときには、治療計画の再評価が必要です。

セカンドオピニオンによって、歯の動かし方など、より良い方法が提案されることもあります。

3-2. 治療期間が大きく延びていると感じるとき

当初の説明では2年の予定だったのに、すでに3年が経過している場合、「なぜ長引いているのか」という原因と対策を他院の視点から確認することが有効です。

進行状況の記録やレントゲンデータを元に、計画の見直しが必要かどうかを判断してもらえます。

3-3. 主治医との信頼関係に不安を感じたとき

「質問しても答えが曖昧」「説明がいつも不十分」といったストレスが続く場合も、十分な理由になります。

信頼関係が築けないまま治療を続けることは、患者さんにとって精神的な負担になるため、一度冷静に他の矯正歯科医師に相談してみるのも選択肢の一つです。

セカンドオピニオンは、「何かおかしいかもしれない」と感じたその瞬間が受けるべきタイミングです。

不安を放置せず、早めに動くことで、問題の早期発見や解決に繋がります。

また、途中で矯正治療をやめる必要はなく、現状の治療を継続しながら他院でアドバイスを受けることも可能です。

自分の治療を他人任せにせず、積極的に情報を集め、納得して進める姿勢が、後悔のない矯正治療につながっていきます。

4. セカンドオピニオンを受ける際の具体的な流れと準備

セカンドオピニオンを受けたいと感じたとき、「実際にどう動けばいいのか分からない」という患者さんも多いのではないでしょうか。

ここでは、実際の流れをわかりやすく段階ごとに説明し、事前に準備しておくべきポイントも詳しくご紹介します。

【ステップ1】セカンドオピニオンに対応している矯正歯科を探す

すべての矯正歯科医院がセカンドオピニオンに対応しているわけではありません。

まずは「セカンドオピニオン対応可」と明記している矯正歯科をWebサイトなどで探し、予約前に電話またはメールで事前確認を行いましょう。

以下のように伝えるとスムーズです:

「現在、他院で矯正治療を受けておりますが、治療方針について別の意見を伺いたく、セカンドオピニオンをお願いしたいと考えています。」

この一言で、スタッフ側もスムーズに対応してくれる場合がほとんどです。

【ステップ2】現在の担当医に紹介状を書いてもらう

セカンドオピニオンでは、現在の治療内容を第三者が正確に把握する必要があります。

以下のような資料があると非常に有効です:

  • 現在通っている医院で撮影されたレントゲン写真(パノラマ・セファロなど)
  • 歯列模型や口腔内スキャンのデータ
  • 治療計画書や診断資料
  • 初回の見積書や治療同意書

紹介状がなくても大丈夫ですが、レントゲンなどの**複製データ(コピー)**をもらう際には費用がかかりますので、あらかじめ確認しましょう。

【ステップ3】相談内容を明確にする

「何が不安なのか」「どんなことを知りたいのか」を明確にしておくことで、相談時間を有効に活用できます。

たとえば以下のように具体的に整理しておくとよいでしょう:

  • 「抜歯をしたが、今のまま前歯がきれいに引っ込むのか不安」
  • 「治療期間が延びている理由が分からない」
  • 「噛み合わせに違和感があり、食事に支障が出ている」

これらを紙に書いて持参してもいいですし、スマホのメモに残しておくのもおすすめです。

【ステップ4】実際に相談を受ける

当日は、治療経過の説明をしつつ、用意した資料や相談事項に沿って質問をしていきます。

歯科医師からは、以下のような内容が返ってくることが多いです:

  • 現在の治療方針が妥当であるかどうか
  • ほかの選択肢があり得るかどうか
  • 現在の医院で改善できる点とできない点
  • 仮に転院した場合のメリットとリスク

ここで重要なのは、「転院すべきかどうか」だけではなく、「現在の医院で改善できるかどうか」も含めたアドバイスをもらうことです。

【ステップ5】自分の気持ちと向き合って判断する

相談後は、得られた情報を整理し、冷静に判断する時間を持ちましょう。

焦って決断する必要はありません。

必要であれば、さらにもう一軒の医院でセカンドオピニオンを受けるのも選択肢です。

また、「話を聞いたことで今の治療方針に納得ができた」というケースも少なくありません。

セカンドオピニオンは転院するための行動ではなく、「納得して治療を続ける」ための確認作業でもあるのです。

5. 矯正治療の選択肢が増える?セカンドオピニオンで得られること

セカンドオピニオンを受ける大きなメリットは、単に「他の意見を聞く」ことだけではありません。

本質的な価値は、「自分にとってより納得できる治療方法にたどり着ける可能性が広がる」という点にあります。

ここでは、セカンドオピニオンによって具体的にどんな情報・選択肢が得られるのかを詳しくご紹介します。

5-1. 治療計画の妥当性を第三者の視点から評価してもらえる

同じ症状でも、医院ごとに方針が異なることは珍しくありません。

セカンドオピニオンでは、今進行している治療方針が医学的に妥当かどうか、より良い方法があるかどうかを判断してもらえる点が大きな利点です。

たとえば…

  • 「抜歯後のスペースが閉じていない→別の方法の提案」
  • 「下顎が引っ込んでいる→外科矯正の必要性の再検討」

といったように、現在の治療計画に対して明確な代替案が提示されることもあります

5-2. 新たな治療法や装置の選択肢を知ることができる

矯正治療にはさまざまな装置があり、技術の進歩とともに選択肢も広がっています。

セカンドオピニオンを通じて、患者さん自身が知らなかった新しい治療法に出会えることもあります。

たとえば:

  • 歯科矯正用アンカースクリュー使用への切り替え
  • 別のマウスピース矯正の紹介
  • 成長期を利用した顎の小児矯正についての提案

など、治療方針の幅が大きく広がる可能性があるのです。

5-3. 現在の医院で改善できるポイントが明確になる

セカンドオピニオンの結果、「転院はしないが、現在の医院にこう伝えた方がよい」という具体的なアドバイスが得られることもあります。

「この部分は追加で説明を求めたほうがいい」「この装置の調整をお願いしてみては」といった実践的なアドバイスを通じて、今の治療をより良くする手がかりになります。

これは、セカンドオピニオンを受けたこと自体が、主治医とのコミュニケーションを見直すきっかけになるとも言えます。

5-4. 医師ごとの診断方針や対応力の違いが見える

矯正歯科医院によって「診断の精密さ」や「患者さんへの説明の丁寧さ」、「治療の進め方」には大きな差があります。

セカンドオピニオンを通じて、これらの違いが浮き彫りになることにより、自分が信頼できる医師に出会えるきっかけにもなります。

とくに「自分の話をよく聞いてくれるか」「質問に丁寧に答えてくれるか」「治療のゴールを明確に説明してくれるか」など、感覚的な部分も重要です。

このように、セカンドオピニオンは単に「他の意見を聞く」ことではなく、自分自身が主役となって治療を選び直すための大きなチャンスです。

自分の体と歯の未来に責任を持つのは患者さん自身です。

その判断材料として、複数の意見を得ることは何よりも価値があります。

6. セカンドオピニオンを伝える時のマナーと注意点

セカンドオピニオンを受けたいと思ったとき、最も悩まれるのが「現在の担当医にどう伝えたらよいのか」ということではないでしょうか。

「失礼になるのでは?」「嫌な顔をされないか心配」「気まずくなりたくない」といったお気持ちは、とてもよく分かります。

しかし、セカンドオピニオンはあくまで患者さん自身の健康と納得のために行う正当な行動です。

ここでは、相手の気分を害することなく、円滑にセカンドオピニオンを受けるための伝え方と注意点について詳しく解説します。

6-1. そもそも伝えるべき?担当医に知らせる必要はあるのか

結論から言うと、「伝える必要があります」。

セカンドオピニオンは自由診療領域における自己判断の一環であり、患者さんの権利として認められています。

そのため、他院に相談に行ったからといって、今の医院での治療が受けられなくなることは基本的にありません。

ただし、現在の治療内容に関する資料(レントゲンや診断書など)を担当医に提供してもらう必要があるため、その目的を伝えなければなりません。

その際には、以下のような柔らかい表現を使うと良いでしょう。

6-2. セカンドオピニオンを伝えるときの表現例

  • 「長期間の治療なので、他の先生の意見も聞いてみたいと思っています」
  • 「もっと理解を深めたいと思い、別の視点からの説明も聞いてみたくて」
  • 「最終的にこちらで治療を継続するつもりですが、他院の意見も一度参考にしたいと思っています」

このように、あくまで“前向きな情報収集の一環”であることを伝えると、角が立ちにくくなります。

矯正治療を専門に行っている歯科医師ほど、セカンドオピニオンの存在価値を理解しており、快く応じてくれることがほとんどです。

6-3. 無断で資料を複製・転用しないように注意

レントゲン画像や診断資料などは、医療記録として取り扱われるため、無断での複製や持ち出しは避けるべきです。

資料提供を依頼する場合には、医院側のルールに従って手続きを行いましょう。

資料にはもちろん手数料(数千円から数万円程度)が必要になります。

また、マウスピース矯正の場合はアライナーのステージ進行データ(治療計画ソフトによる3Dシミュレーションなど)が必要になる場合もあります。

そのデータを提供してもらえるかどうかは医院ごとの方針次第ですので、事前に確認が必要です。

6-4. 感情的・否定的な発言は避ける

「今の治療に不満がある」と感じていても、それをそのまま口に出すのは避けた方が賢明です。

たとえば以下のような言い方は、関係性を悪化させる可能性があります:

  • 「他の医院ではこう言われましたけど?」
  • 「なぜこの方法なんですか?納得できません」
  • 「ちゃんと診てくれてるんですか?」

主治医との信頼関係を壊すことなく、治療を続けるためにも、冷静で丁寧な対応が大切です。

もし気持ちが整理できない状態であれば、まずは自分の考えを整理してから伝えるという順番でも遅くはありません。

6-5. セカンドオピニオン後、今後の治療方針をどうするか

セカンドオピニオンを受けた後は、以下のいずれかの選択をすることになります。

  1. 現在の医院で治療を継続する
  2. 現在の医院で治療を続けつつ、改善点を相談する
  3. 転院を考える

どの選択をするにしても、「自分自身が納得できているかどうか」が一番大切です。

焦らず、冷静に判断することが、長い矯正治療を無理なく続けるための鍵となります。

担当医にセカンドオピニオンをお伝えする時にはマナーを守りましょう。
担当医にセカンドオピニオンをお伝えする時にはマナーを守りましょう。

7. セカンドオピニオンでよくあるQ&A

セカンドオピニオンに興味はあっても、実際に行動に移すには不安がつきものです。

ここでは、患者さんからよく寄せられる質問をQ&A形式で詳しくまとめました。

Q1. セカンドオピニオンは何件まで受けてもいいの?

A. 特に上限はありません。
ただし、2〜3件程度が現実的です。
多すぎると情報が混乱し、「どれを信じたら良いのか分からない」という逆効果になることもあるため、「最も納得できた説明」を基準に判断するのがよいでしょう。

Q2. セカンドオピニオンを受けると転院しないといけなくなるの?

A. いいえ。転院しなくても大丈夫です。
セカンドオピニオンは、今の矯正歯科医院で治療を続けることが前提でのものです。
実際、「他の意見も聞いたけれど、やっぱり今の先生で治療を続けたい」と思えることも多く、むしろそう感じられることが理想的です。

Q3. 資料が手元にないけれど、セカンドオピニオンは受けられる?

A. 受けられることもありますが、資料があったほうが的確なアドバイスが可能です。
たとえば、レントゲンや治療計画書があると、より具体的に治療の評価ができます。
ただし、「現状の不安」について口頭で説明するだけでも、一定の判断は可能です。

Q4. セカンドオピニオンの費用はどれくらい?保険は使える?

A. 自由診療扱いのため、健康保険は適用されません。
費用は医院ごとに異なりますが、10,000円~30,000円程度が相場です。
稀に無料で行っている医院もありますが、対応範囲が限られている場合もあります。
事前に確認することが重要です。

Q5. 治療途中で転院した場合、今までの費用はどうなるの?

A. 返金はされないこともありますが、未使用分については精算対応してくれる医院もあります。
たとえば、マウスピース矯正でまだ数ステージしか使用していない場合、未製作分の返金が一部可能なケースもあります。
ただし、矯正歯科医院によって方針が大きく異なるため、契約時の治療同意書・返金規約を必ず確認しましょう。

Q6. セカンドオピニオンを受けることで、今の医院との関係が悪くなったりしない?

A. その可能性はほとんどありません。
現在の治療方針に不安があって相談するのは、あくまで患者さんの正当な権利です。
誠実に説明してくれる医院であれば、むしろ患者さんがより納得して治療を受けられるよう協力してくれるはずです。
関係を維持したい場合は、前述したように「情報を深めたい」「納得のために聞いてみたい」という前向きな言い回しが効果的です。

Q7. 相談だけで終わっても大丈夫?診断や検査までしないと意味がない?

A. 相談だけでも十分意味があります。
必要であればレントゲン撮影などを行って評価することもありますが、患者さんの話を聞くだけで方向性を整理することも可能です。
「ちょっと意見を聞いてみたい」とい気持ちで訪れても、まったく問題ありません。

セカンドオピニオンは、不安や疑問に“今”向き合うための大切なステップです。

このQ&Aを参考にしていただき、安心して第一歩を踏み出してみてください。

8. 岡山矯正歯科でのセカンドオピニオン対応について

岡山矯正歯科では、矯正治療中の患者さんが抱える「不安」や「疑問」に対して、真摯に向き合うセカンドオピニオンを提供しています。

私たちがこの取り組みをしているのは、患者さんが納得して矯正治療を続けることが、矯正治療の成功には不可欠であると考えているからです。

8-1. なぜ当院はセカンドオピニオンを歓迎しているのか?

矯正治療は、技術的な正確さはもちろんですが、それ以上に「患者さんが納得し、信頼して治療を受けているかどうか」が結果に大きな影響を及ぼします。

矯正治療中に不安を感じながら通院を続けていると、装置の使用時間が守れなかったり、通院間隔が空いてしまったりして、最終的な仕上がりにも悪影響が出てしまうことがあります。

また、「一度不安を感じると、どんどん不信感が大きくなっていく」というケースも少なくありません。

だからこそ岡山矯正歯科では、**途中で迷いや疑問が生じた患者さんにとっての“セーフティネット”**として、セカンドオピニオンの場を設けています。

8-2. どのような相談に対応しているか

当院では、以下のような内容のご相談が多く寄せられています。

  • 他院で矯正治療中だが、抜歯の判断に納得がいかない
  • 治療が予定より長引いており、不安になっている
  • 「今のまま治療を続けて大丈夫か確認したい」
  • 「一度、他の専門家の意見も聞いてみたい」

こうしたご相談に対して、単に「今の治療が正しいかどうか」を評価するのではなく、現在の治療方針の目的や、考えられる他の選択肢まで含めて丁寧にご説明します。

8-3. 当院のセカンドオピニオンの流れ

  1. 事前のご予約(完全予約制)
     セカンドオピニオンのご相談は、通常のカウンセリングとは異なるため、事前に「セカンドオピニオン希望」とお伝えいただく必要があります。
  2. ご来院・カウンセリング
     現在の治療内容についてお話を伺い、必要に応じて口腔内の状態確認や簡易検査を行います。
  3. ご希望に応じた診査(必要に応じてレントゲン撮影)
     資料をお持ちいただいた場合はそれをもとに、必要があれば当院でセファロ撮影や口腔内写真を追加撮影し、客観的に判断します。
  4. ご説明とアドバイスの提供
     他の治療法の可能性、今後の見通し、担当医に相談すべき内容などをわかりやすく解説いたします。
     当院への転院を強くすすめるようなことは一切ありません。

8-4. 当院での対応の特徴

  • 矯正専門医が直接対応:一般歯科医ではなく、専門的な知識と経験を持つ矯正専門医が担当します。
  • 分かりやすい説明を重視:専門用語を極力使わず、患者さんが“自分の言葉で理解できる”説明を心がけています。

8-5. 注意点

9. まとめ

矯正治療は、見た目の改善だけでなく、噛み合わせ・発音など口腔機能全体に関わる専門的な医療行為です。

そしてその治療は、短期間で終わるものではなく、数年単位におよぶ長期的な取り組みになります。

だからこそ、治療の途中で不安を感じたり、「本当にこのままでいいのか?」と迷う瞬間が訪れるのは、むしろ自然なことです。

そのときに、一人で悩まず、第三者の視点で現状を見直す機会として機能するのが「セカンドオピニオン」です。

セカンドオピニオンは、「転院」や「今の治療を否定する」ための行動ではありません。

むしろ、「今の治療をより良くするため」「納得して続けるため」のポジティブな選択肢です。

以下のようなメリットがあります:

  • 今の治療方針の妥当性を客観的に確認できる
  • 現在の治療で改善すべき点が見つかることがある
  • 患者さん自身の理解が深まり、不安が軽減される
  • 現在の担当医師との信頼関係を見直す機会にもなる

そして何より、「自分自身の体のことを、自分で理解して選ぶ」という姿勢こそが、後悔しない矯正治療につながるのです。

岡山矯正歯科では、そうした患者さんの「迷い」や「不安」に寄り添い、専門的かつ誠実な立場からアドバイスを行っています。

「セカンドオピニオンを受けるのは気が引ける」
「どの医院に相談したらいいか分からない」
「まだ受けるほどではないかもしれない…」

そう思っている方に、私たちは、あなたの矯正治療がより良い結果にたどり着けるよう、専門医としての知識と経験をもって全力でサポートいたします。

納得のいく治療を選ぶことは、未来の自分への最高のプレゼントです。

当院では、一人ひとりの患者さんに最適な矯正治療を提案し、治療中も患者さんが相談しやすい快適な環境を作るよう心掛けています。

矯正治療に興味のある方はお気軽にご相談ください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この記事を読んだ方が、より良い矯正治療を受けられることを願っています。

今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。

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