皆さま、こんにちは。
「岡山矯正歯科」院長の田川 淳平です。
当院には、iTeroという口腔内スキャナーがあります。
岡山県、岡山市の歯科医院の中でも導入して医院は多くはありません。
皆さまの中には、口腔内スキャナーと言う機械があることを知っている、または名前を聞いたことがある方もおられると思います。
では、口腔内スキャナーとは何なのか?と言うことを今日はお話させて頂きます。
- 口腔内スキャナーとは?
- 一般的には口腔内スキャナーで何ができるの?
- 当院での口腔内スキャナーを使った取り組み
1.口腔内スキャナーとは?
岡山矯正歯科にある口腔内スキャナーとは何か。
まずは、口腔内スキャナーとは何かから説明します。
口腔内スキャナーは、歯や歯ぐきなどお口の、色や形の情報を撮影する機械設備です。
紙の情報を読み取るスキャナーは、紙に書かれた文字や絵などの情報を読み取りますが、読み取っているのは二次元のデータです。
しかし、口腔内スキャナーは三次元のデータを読み取るため、口の中の色や形をそのまま撮影することが可能です。
この口腔内スキャナーを用いて口を撮影すると、離れた場所にいる歯科医院の歯科医師とパソコンを見ながら、同じ患者さんの情報を同時に共有して見ながら、相談することもできます。
簡単に言うと、ちょっと前から考えると、未来の夢の機械ですね。
2.一般的には口腔内スキャナーで何ができるの?
口腔内スキャナーを用いると、まず上記したように、患者さんの口の中の情報(色や形)を三次元的に撮影、記録することができます。
口腔内スキャナーを用いた撮影により、通常のカメラを用いた写真撮影や、従来はピンク色の粘土のような材料を用いて行っていた歯の型採りが必要無く、または回数が減ります。
矯正治療を開始する患者さんは詳しい検査を行いますが、この際に口腔内スキャナーを用いると、今までよりももっと詳細に患者さんの状態を把握することができるため、より良い矯正治療を患者さんに提供することができるようになりました。
また、口腔内スキャナーで撮影したデータを用いて、矯正治療の装置を作成することができます。
口腔内スキャナーが無かった時代は、ピンク色の粘土のような材料を用いて歯の型採りを行い、その型に石膏を流し込んで固まった石膏模型を歯科技工所に郵送し、その石膏模型にピッタリ合うように矯正装置を歯科技工士さんに作成してもらっていました。
しかし、口腔内スキャナーがあれば、撮影したデジタルデータをメールやクラウドで送るだけで済みますので、郵送やそのための梱包が必要無くなるためSDGsですよね♪
しかも、歯の型採りから作成した石膏模型よりも、口腔内スキャナーを用いたデータの方がより正確だという利点もあります!
3.当院での口腔内スキャナーを使った取り組み
口腔内スキャナーで撮影したデータを用いて矯正治療の装置を作成することができますが、当院ではインビザラインなどのマウスピース矯正の装置や、拡大床などの従来からの矯正装置を外注しています。
この使い方は他の歯科医院でも同様の使われ方をされていると思います。
では、当院独自の口腔内スキャナーを使った取り組みは、と言うと。
当院には、口腔内スキャナーだけでは無く、歯科用3Dプリンターがあります。
口腔内スキャナーと歯科用3Dプリンターを用いるとクリニックの中で、患者さんの口(歯や歯ぐき)の模型を作成することができます。
口の模型は、従来のピンク色の粘土のような材料で歯型を採って、そこに石膏を流し込み固めても作ることができますが、口腔内スキャナーと歯科用3Dプリンターを用いた方がより精密であり、さらに口腔内スキャナーで撮影したデータはパソコンの画面上で修正することができます。
修正ができるために、作成できるのは現在の歯並びそのままのものだけでは無く、わずかにそれぞれの歯を動かした模型を作成することもでき、当院ではこの模型に対してマウスピースのシートをプレスしてインハウスアライナー(もしかしたらそういう新しい装置があることを聞いたことがある方もおられるかもしれませんが)を作成することもできます。
当院での口腔内スキャナーを始めとした、デジタル矯正歯科の取り組みを面白いと思って頂けた方は、是非当院での矯正初診相談を受けて、院長にデジタルについて質問してみてください。
この記事を読んだ方が、より良い矯正治療を受けられることを願っています。
今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。