TARGET
対象
子どもの矯正治療は、専門的には一期治療と呼ばれ、子どもの歯と大人の歯がどちらも生えている時期(混合歯列期)に行う治療であり、前から数えて7番目の大人の歯(12歳臼歯)が生えそろうまで行います。
混合歯列期には歯の生え変わりと、歯を支える土台である上あごと下あごの骨の成長があるため、子どもの矯正治療では歯並びのみでは無く、土台のあごの位置を整えることも行います。
この土台であるあごの位置は大人になると変えることができない(成長しない)ため、子どもの矯正治療はとても重要な治療なのです。
necessity
目的および必要性
子どもの矯正治療には大きく3つの目的および必要性があります。
1
歯の大きさに対するあごの骨の大きさをコントロールすることによって、大人の歯が生えやすい環境を作ったり、生えてきた大人の歯並びを整えます。
2
あごの骨の成長をコントロールすることによって、上あごと下あごの骨のバランスを整えます。
3
舌を前に出してしまうなどの癖があると歯並びやあごの骨の成長に悪影響を及ぼすことがあります。
この癖を改善するトレーニングを行い、お口の環境を改善します。
この癖を改善するトレーニングを行い、お口の環境を改善します。
MERIT
メリット
子どもの矯正治療のメリットを説明します。
メリット
- 成長しなくなった大人ではすることのできない、あごの骨の成長をコントロールするような治療を行うことができます。
- お子さんが歯並びに対するコンプレックスをもしもお持ちであった場合には、それを子どもの内に改善してあげることができます。
- 子どもの矯正治療のみで治療が終わった場合(大人の矯正治療が必要で無かった場合)、大人の歯並びになってから矯正治療を受けるよりも費用は抑えられます。
デメリット
子どもの矯正治療と大人の矯正治療のどちらも行うと、治療期間が長く、費用が高くなることがあります。
このため、大人の矯正治療のみで治療可能なお子さんの場合には、生え変わりを待ってからの治療開始をお勧めします。
このため、大人の矯正治療のみで治療可能なお子さんの場合には、生え変わりを待ってからの治療開始をお勧めします。
DEVICE
使用する装置
当院では、従来型の矯正装置のみでは無く、透明なマウスピース型矯正装置を用いた子どもの矯正治療も行っています。
使用する矯正装置は、詳しく検査・診断をした後に最終的に決まりますが、矯正相談を受けて頂くと、どういった装置を使う可能性が高いかの説明を聞くことができます。
使用する矯正装置は、詳しく検査・診断をした後に最終的に決まりますが、矯正相談を受けて頂くと、どういった装置を使う可能性が高いかの説明を聞くことができます。
start
開始時期
子どもの矯正治療は、子どもの歯と大人の歯がどちらも生えている時期(混合歯列期)に行う治療ですが、一般的な開始時期は、大人の歯の前歯(永久前歯)が生えた頃で、小学1~2年生くらいです。
ただし、状態によっては治療開始を早くする必要がある場合もありますので、お子さんの歯並びが気になられたら、まずは一度矯正相談を受けてみてください。
DURATION
治療期間
子どもの矯正治療は、前から数えて7番目の大人の歯(12歳臼歯)が生えそろうまで行います(例えば、8歳からスタートすると4年間くらい)
ただ、治療期間中にずっと歯を動かし続けるわけでは無く、治療目的が達成できた後は少し治療をお休みして大人の歯が生えそろうまで定期的な(数か月から半年に一度の)経過観察を行います。
子どもの矯正治療を行った後、必要があれば大人の矯正治療を行います。