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医療コラム
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2024.10.12

【矯正治療の精密検査とは?費用、時間と結果の重要性】


こんにちは、岡山矯正歯科の院長 田川 淳平です。

矯正治療を始める前に、必ず行われる重要なステップが「精密検査」です。

多くの患者さんが歯並びの改善を目的として矯正治療を考えますが、治療のプロセスやそれに必要な準備、特に精密検査の重要性については十分に理解されていないことが少なくありません。

この記事では、精密検査がどのような役割を果たすのか、検査にかかる費用や時間、そして検査結果が治療に与える影響について詳しく解説します。

また、精密検査が無料で提供されるケースや、複数回にわたって行われる精密検査の必要性についても触れ、患者さんが矯正治療を検討する際に役立つ情報をお伝えします。

  1. 矯正治療における精密検査とは?
  2. 精密検査にかかる費用
  3. 精密検査にかかる時間と頻度
  4. 精密検査の結果が矯正治療に与える影響
  5. 無料の精密検査は信頼できるのか?
  6. 精密検査を受ける際の注意点
  7. 精密検査の次のステップは診断
  8. まとめ
精密検査の口腔内写真撮影のイメージ
精密検査の口腔内写真撮影のイメージ

1. 矯正治療における精密検査とは?

矯正治療は単に歯をきれいに並べるだけではなく、噛み合わせや顔全体のバランスを考慮した包括的な治療です。

そのため、治療前には精密な検査が欠かせません。

精密検査では、患者さんの歯並びや顎の状態、歯の噛み合わせ、さらには口腔内全体の健康状態を細かく調べ、治療計画を立てるためのデータを収集します。

これにより、治療の成功率が大きく左右されるため、精密検査は非常に重要なステップとなります。

1.1 精密検査の目的

精密検査の目的は、患者さんの口腔内の状態を正確に把握し、それに基づいて最適な治療計画を立てることです。

これにより、治療期間や使用する装置、治療の具体的な手順が決定されます。

精密検査が正確であればあるほど、治療の成功率が高まり、予期しないトラブルを回避することができます。

また、精密検査によって治療のリスクや難易度が明らかになることもあります。

例えば、顎の骨の状態に不正がある場合、通常の矯正治療では解決できない問題が見つかることがあります。

その場合、顎の骨を切る外科手術が必要になることもあります。

このようなリスクを事前に知ることで、患者さんと医師が十分な対策を講じることができます。

1.2 精密検査に含まれる項目

精密検査では、さまざまな検査が行われます。

代表的な検査項目としては、以下のものがあります:

  • 写真撮影:口腔内や顔全体の写真を撮影することで、矯正治療が顔のバランスにどのような影響を与えるかを確認します。治療前後の比較にも用いられ、患者さんにとっても目に見える変化を確認する手助けとなります。
  • 歯型の採取:患者さんの歯型を正確に採取することで、治療に使用する装置の製作や、歯の移動シミュレーションに役立てます。従来はシリコンやアルジネートといった材料で歯型を採取していましたが、最近では口腔内スキャナーを用いて、より精密かつ短時間で歯型をデジタルデータとして取得する方法が増えてきました。当院でも口腔内スキャナーを使用しております。
  • レントゲン撮影:顎の骨や歯の位置、埋まっている親知らずなど、口腔内の状態を確認するためにレントゲン撮影が行われます。特に重要なのが、セファログラムと呼ばれる頭部の側面から撮影するレントゲンで、顎の骨の成長パターンや歯の傾きを確認するのに役立ちます。これにより、治療計画がより精密に立てられます。
  • 咬合チェック:上下の歯がどのように噛み合っているかを確認し、噛み合わせの問題がないかを調べます。

これらの検査結果を基に、歯科医師は患者さんに最も適した治療計画を提案します。

この計画がしっかりと立てられることで、治療がスムーズに進み、患者さんが求める結果が得られやすくなります。

精密検査の口腔内スキャンのイメージ
精密検査の口腔内スキャンのイメージ

2. 精密検査にかかる費用

矯正治療を検討する際に、多くの患者さんが気にするのが「費用」ではないでしょうか。

矯正治療自体が高額であることが多いため、精密検査にかかる費用も気になるポイントです。

精密検査にかかる費用はクリニックや地域によって異なりますが、一般的には1万円から5万円程度が相場となっています。

当院の検査費用が気になる方はコチラ

2.1 費用がかかる理由

矯正治療は長期間にわたり、専門的な技術を必要とする治療です。

そのため、治療を計画する際には詳細な診断が不可欠です。

精密検査では、歯型の採取やレントゲン撮影、専門的な機器を使用した咬合のチェックなど、さまざまな検査が行われます。

これらの検査にかかる費用が、精密検査の費用として請求されます。

また、最近ではデジタル技術が進化しており、3Dスキャンやデジタルレントゲンといった高度な機器が使用されることが多くなっています。

これにより、従来の検査よりも正確で詳細な情報が得られますが、機器の導入や維持にコストがかかるため、精密検査の費用がやや高額になることがあります。

2.2 無料で精密検査を受けられるケース

一部のクリニックでは、無料で簡易的な検査を行う場合があります。

特に競争の激しい都市部では、患者を獲得するために無料検査を提供しているクリニックも増えています。

ただし、これらの無料検査はあくまで簡易的なものであり、治療計画を詳細に立てるためには、後日正式な精密検査を受ける必要があることが多いです。

無料検査を利用する際には、どの範囲までが無料で提供されるのか、追加の検査が必要になるかどうかを事前に確認することが大切です。

また、無料検査を行っているクリニックでは、矯正治療の全体的な費用が高く設定されていることもあります。

つまり、検査費用を無料にするために、矯正治療の費用に検査費用を上乗せしているわけですね。

3. 精密検査にかかる時間と頻度

精密検査にかかる時間は、一般的には40分から1時間程度です。

歯型の採取や写真撮影、レントゲン撮影などが行われるため、クリニックに訪れる際にはある程度の時間を確保しておく必要があります。

3.1 複数回の精密検査が必要なケース

患者さんごとの口腔内の状態に応じて、精密検査が複数回行われることがあります。

例えば、小さなお子さんではじめて歯医者さんに来たような場合。

歯医者さんに慣れていないお子さんに写真や歯型やレントゲンなどを一度に一気に採得するのは、やはり酷です。

そういった場合には、お子さんに歯医者さんに慣れて頂く意味も含めて少しずつ、例えば初回は歯磨きの練習だけ、次には歯磨きと写真、そしてその次には、、、といった具合に少しずつ精密検査を進めていく場合もあります。

岡山矯正歯科での口腔内写真撮影のイメージ
岡山矯正歯科での口腔内写真撮影のイメージ

4. 精密検査の結果が矯正治療に与える影響

精密検査の結果は、治療計画の基礎となり、治療の成功を左右する重要な要素です。

例えば、顎の骨の状態が良好であれば、通常のワイヤー矯正やマウスピース矯正が適用されることが多いですが、顎の骨の大きさや形態に不正がある場合や歯の埋伏が確認される場合、外科手術が必要になることがあります。

4.1 精密検査で分かること

精密検査では、以下のような重要な情報が得られます:

  • 歯の移動方向と範囲:歯がどの方向にどれだけ移動する必要があるかが明らかになります。これにより、使用する矯正装置や治療期間が決定されます。
  • 顎の骨の状態:顎の骨の大きさや形といった状態を確認し、骨の状態に応じて治療方法が調整されます。特に子どもの場合、顎の成長が治療に与える影響が大きいため、慎重な診断が必要です。
  • 噛み合わせの不具合:上下の歯が適切に噛み合っているかを確認し、噛み合わせに問題がある場合は、それに応じた治療が行われます。噛み合わせの問題を放置すると、将来的に顎関節症や歯のすり減り、偏頭痛などの症状が発生するリスクが高まります。

4.2 結果に基づく治療計画の調整

精密検査の結果が出た後、歯科医師はその結果を基に、患者さんの問題を1つずつ羅列していきます。

そして、その問題の重要度を順位付けしていき、その患者さんの状態を把握します。

これを矯正歯科の診断と言うのです。

矯正歯科で最も重要なのが診断だと言われますが、この羅列と順位付けが難しく、一般の歯科医師には到底できるものではありません。

一般の歯医者さんで矯正治療も片手間にやってらっしゃる方で「当院のレントゲン機器は最新のどうのこうの」と謳っているのを目にすることもありますが、豚に真珠なわけです。

この難しい診断ができあがったら、その次に詳細な治療計画を立てます。

この計画には、使用する矯正装置、治療期間、治療の手順などが含まれます。

また、治療中にも定期的に検査が行われることがあり、その結果に基づいて治療計画が微調整されることがあります。

例えば、治療中に歯の移動が予想通りに進まない場合や、新たな問題が発生した場合、治療計画を修正して最適な結果を得るための対応が取られます。

このように、精密検査の結果は治療の各段階で重要な役割を果たします。

5. 無料の精密検査は信頼できるのか?

一部のクリニックでは、無料で精密検査を提供していますが、その内容や範囲には限りがあることが多いです。

無料の検査は、初回カウンセリングや治療の概要を説明する際に行われる簡易的な検査であることがほとんどです。

そのため、詳細な治療計画を立てるには、正式な精密検査が別途必要になることが一般的です。

5.1 無料検査のメリットとデメリット

無料検査のメリットは、治療を開始する前に矯正治療の概要を把握できる点です。

特に、初めて矯正治療を検討している患者さんにとっては、無料検査でクリニックの方針や治療内容を確認することができ、安心して治療を進めるための材料となります。

一方、デメリットとしては、無料検査があくまで簡易的なものであるため、詳細な診断や治療計画には向いていないことが挙げられます。

また、無料検査と謳うことが目的となっている場合には、矯正治療費用に検査費用が上乗せされていて、結局高いということも。

6. 精密検査を受ける際の注意点

精密検査を受ける際には、いくつかの注意点があります。まず、精密検査の結果に基づいて治療計画が立てられるため、自分の希望や悩みをしっかりとドクターに伝えることが大切です。

例えば、治療期間を短くしたい、特定の治療装置を使用したいといった希望があれば、事前に歯科医師に相談しておきましょう。

また、検査は一度だけでなく、治療の途中でも行われることがあります。

そのため、治療計画に変更が生じる可能性もあることを理解しておくことが重要です。

7. 精密検査の次のステップは診断

精密検査の次のステップは診断です。

写真やレントゲンなど検査で採得した資料をしっかりと分析し、その結果と治療計画を患者さんにお伝えする機会です。

ただ、その分析には時間がとてもかかります。

特に、レントゲンの結果や歯型の分析には時間がかかることがあり、検査結果が出るまでに1週間から数週間ほどかかることもあります。

このため、患者さんは早く診断の結果を聞きたいと思われるでしょうが、しばしお待ちください。

8. まとめ

矯正治療において、精密検査は単なる前準備ではなく、治療の成否を左右する重要なステップです。

検査にかかる費用や時間をしっかりと理解し、結果がどのように治療に反映されるかを知ることが、成功する矯正治療への第一歩です。

また、無料の精密検査を利用する際は、その内容や精度についても確認し、必要であれば追加の精密検査を受けることを検討しましょう。最終的に、自分にとって最適な治療計画を立てるためには、精密検査の結果をしっかりと理解し、治療に反映させることが大切です。

費用に関しては、1万円から5万円程度が相場です。

時間についても、1回の精密検査は40分から1時間程度かかることが一般的です。

また、検査の結果である診断までには1週間から数週間ほど程度かかる場合もあるため、余裕を持ってスケジュールを立てると良いでしょう。 

この診断で、どのような矯正装置を使用するか、どれくらいの治療期間が必要かといった具体的な計画をお伝えします。

矯正治療においては、この精密検査が正確であることが、理想の歯並びを実現するための第一歩です。

費用や時間についての不安もあるかもしれませんが、クリニックとしっかりコミュニケーションを取り、治療計画を納得して進めることが何より大切です。

最終的に、精密検査を通して得られた結果を基に、あなたの歯並びと笑顔を改善するための最適な治療が提供されますので、安心して治療を進めていきましょう。

当院では、一人ひとりの患者さんに最適な矯正治療を提案し、治療中も患者さんが相談しやすい快適な環境を作るよう心掛けています。

矯正治療に興味のある方はお気軽にご相談ください。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

この記事を読んだ方が、より良い矯正治療を受けられることを願っています。

今後もどうぞご贔屓ご鞭撻のほどを。

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